なにかつくる記

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ティラノビルダーとティラノスクリプトを両方使ってゲーム制作する時の注意点[ゲーム制作]

以下、ゲーム制作中に自分がハマったこと、自己解決したことなどを順次追加していきます

時間があればもっとわかりやすく修正します

 

 

これはティラノビルダーとティラノスクリプトを両方使ってゲームを作りたい人がつまずきそうなところをまとめる記事です。

 

ティラノビルダーとは:日本語さえできればノベルゲームがつくれる神ツール

b.tyrano.jp

ティラノスクリプトとは:プログラミングの知識がちょこっとあればビルダーではできないことができる神ツール

tyrano.jp

基本の作り方

・ティラノビルダーでプロジェクトを立ち上げ、ある程度基本形をつくる

・そのあと同じプロジェクトをティラノスクリプトで編集・カスタマイズ

という手順がおすすめ。

 

ただし、ビルダーとスクリプトを反復横跳びすると、困ったことが起きる。

 

困ったこと1

・ティラノスクリプトで書いたコメントが消える

 コードをベタ打ちしたksファイルをビルダーから開き、編集し、上書き保存するとコメント(「;」からはじまる文字))が消えます。

 

対策

・ビルダーでは確認やプレビューだけにとどめ、上書き保存はしない

・[tb_start_tyrano_code]この中に書いたコメントは消えない[_tb_end_tyrano_code]

 ので、コメントを保持したかったらすべてこの中に書く

 

困ったこと2

1と似てるが、「first.ks」内に書いたことが、ビルダーで(上書き保存はせず)プレビューしただけで消えた

「first.ks」に書いたことはゲーム実行時真っ先に実行されます。

だからマクロの定義もここでしよう!と書いている記事を参考に、自分もやってみた。

ビルダーを一切使わないならそれでいいが、ビルダーからプレビューする場合は自分が書いたことは何もかも消されてしまう。(クソ動揺した)

 

対策

はじめに読み込んでほしいものは、独自ファイル「second.ks」などを作って一番最初にサブルーチンとして読み込もう

「scene1.ks」の冒頭に以下を書く(scenarioフォルダ内に「second.ks」を作っておく)

;マクロ定義を呼び出しておく
[call storage=second.ks]

 

困ったこと3

ビルダーで挿入した「ptext」を、手打ちタグで消そうとしても消えなかった

 

分かったこと

・ビルダー独自のタグはビルダー独自のタグでしか消えない
[tb_ptext_show layer="9" text="&f.dispEating" size="30" x="0" y="50" color="0x000000" edge="0xffffff" ]
を消すのは
[tb_ptext_hide time="1000" ]

 

ベタ打ちなら

[ptext layer="9" text="&f.dispEating" size="30" x="0" y="50" color="0x000000" edge="0xffffff" ]
を消すのは
[freeimage layer = 9]

 

→「ptext」を消すときは、タグやレイヤーをきちんと対応させなければいけない

 

視点の話(三人称一元視点はいいぞ)[二次創作小説の書き方]

※編集中 デリケートな話題です


視点について
 よく小説作法とか小説執筆講座とかで話題になるやつ。

 ※上から目線で「初心者はこうしろ」といったり「神の視点」を好き嫌いでdisったりします

 

結論
初心者なら三人称で書け!
心情が書きたいなら一人分のみ!

 

理由
三人称を推す前に、まずは対立する一人称のデメリットを語ります。

 初心者の一人称にありがちだが、心情にフォーカスしすぎて(「心の声の実況中継」が多すぎて)話が進まない。
 話が進まないと、筆が進まない。完成する前に飽きてしまう。

 あるいは、心の実況中継は主観に寄りすぎるので、読んでいて背景や世界観、周辺の想像がしにくい。客観的なカメラがほしくなる。
 あるいは、キャラにもよるが「そのキャラの言葉遣いや思考を再現・トレースするのが面倒、かつ『解釈違い』が発生した場合影響がでかい」ため。

 ころころと視点変更が頻繁になされると、読み手は混乱する。視点が変わる度に脳内の想定をリセットするので、予想の十倍混乱する。


三人称のメリット
・話をぐんぐん進めることができる。
・ビギナーにありがちな、視点のブレや錯綜の心配がないので読みやすい

三人称のデメリット
・風変わりな語り手による、地の文が面白い一人称の良さは逆立ちしても出せない(森見登美彦西尾維新など)
・つい地の文で複数人の心情を書いてしまうパターンがあるが、この「神の視点」はビギナーにはおすすめできない。

要は、ビギナーの一人称はデメリットが多いから、三人称の方が不安が少ない、ということでした。


三人称といっても大きく二種類あります。

・映画のカメラのような、完全にAとBの外部にある完全三人称
 →どちらの心情も地の文には書かれない
・AかB,どちらかの背後霊がカメラを持ってる三人称一元視点
 →三人称だが、視点の設定がある。カメラを持っている方の心情は地の文に現れる
・AやB、誰の心情も適宜書ける神の視点
 →多くの場合面白さが減るのでおすすめしない

漫画やアニメ、あるいは心の声が聞こえるタイプの和製ドラマに慣れている我々におすすめなのが、三人称一元視点です。
視点のブレが少なく、地の文にキャラの心情も書けるいいとこどりのハイブリッドだからです。

注意
短いスパンでカメラを異動させる(基本となる視点を変える)のは読者が混乱するのでやめた方がいいです。短編なら、二回でも多いくらい。基本は0回か1回。

また、心情を地の文に書きすぎると心情パートが暴走し、一人称のようになってしまうおそれがあるので、ビギナーはカッコ()内に「心の声」を書くのがおすすめです。(後で置換して取ってもいいし)歴史小説とかでよく見る気がする。

 

心情描写(神の視点dis)

今から神の視点をdisります。

恋愛とかは特にそうですが、地の文で心情、書きたいですよね?
このときの注意ですが、AB作品で、AとBどちらの心情も書くと正直ダレます。面白さも多くの場合、減る。

スタートがA視点で、AがBに告白して両思いになる話を書くとします。
このとき、Aからすると「Bが告白を受けるか(両思いかどうか)」が一番どきどきすること:ミステリーです。

ただ、告白の前にB視点にうつり、「実はBもAが好き」だと分かったら、告白時のドキドキ感、減りませんか?
ミステリーで、探偵の考えていることも、犯人の考えていることも同じように解説されたら、つまらなくないですか?

もちろん、一人称でも視点変更によりお互いの心情が語られてしまっていた場合も同じです。

注釈
余談ですが、一人称で視点変更があるばあい、同じ出来事をA視点で見せたあとに、B視点で見せるやつあるじゃないですか。アレほぼ同じだと読む気なくなりますね、自分は。逆に、同じ出来事のはずなのにまったく意味や受け取り方が違う、など差分が大きければ興奮します。

こういう訳で神の視点、俺は好きじゃないから使わない。(他人を批判する意図はまったくありません。自己中なので自分の作品のことしか考えてないです)
ただ、あえて伏せたりミスリードさせたりとかならアリかもしれないですね。要は力量。

まあ、頻繁にそういう描写は見ますし、漫画とかに慣れている方は、意識せずにやるでしょう。実力があれば問題ないと思います! 現に、どちらの想いも描かれていてサイコー! な作品は読んだことあります。

 

埋もれない「ちょっといい」作品を書きたい[二次創作小説の書き方]

時は大二次創作時代。

「文字を書くこと」自体は特殊技能ではないので、投稿小説って数が多いですよね。

その中でちょっと背伸びして評価されたい!名前を覚えられたい!という人向けの話です。


キーワード:「差別化」

 「ちょっといい」話を書くには、「他よりちょっとよくなる」必要がある。要は、差別化ですね。

 私の考える二次創作小説の主要パラメータは3つ(重要度順)。
・萌え(エロ)
・ストーリー
・文章力

そして隠しパラメータ(最重要)が
・更新頻度

 どれか一つでも抜きんでたら""""勝ち""""です。
 確実に名前は覚えられるね!

では重要度順に解説です。
自分はどれが得意か? どれを伸ばせば差別化できるか、と考えてみてください。

・更新頻度
 一ヶ月に三回あげたらもうすごい!
 多少アラがあってもいいのです、立派な萌え農家さんです。いつもごちそうさまです!
 速筆は何よりもストロング。時間があったら書け! とにかく書け! 読み返すのは最後でいい! 導入もオチもぶん投げて書きたいところだけ書いていい! 数で勝負だ! 思いついたら書け! 高級料理より野菜丸かじりだ!

注意点
 ジャンルによりますが、もし文字数3000字以下なら支部へのアップはおすすめしません。よほど飢えてる方は別ですが、作品が増えるということは、支部の最新作品から他の作品が1つ下がることを意味します。検索効率も下がる。

注釈
 タグをつけて一日に何個もイラストや小説作品をあげるのは迷惑行為とされています。それほどではないにしても、文字数が少なすぎるやつの連投は避けるべき。
 3000字といえば早くて1時間強くらいで書けるので、イラスト換算だと1,2枚程度? 一刻も早く出したかったらツイッターで画像小説にするなりぷらいべったーであげるなりするのが昨今の定石なので、まとめとして支部を使う方も多い今は、数個まとめて短編集とするのが推奨です。ミュートユーザーにされたくなければ。

余談:支部にまとめるのにちょうどいい文字数とは?
結論:ジャンルによる。
主観的には、7000字以上35000字以下でしょうか。
それより少なければもっとまとめる、それより多ければ、シリーズにして分割してもいい。
特に五万字を超えるとかえって「時間がない」「集中力がいる」と閲覧を後回しにされる気がします。


・萌え
 二次で問われるのは大体これですね。
 これについては手っ取り早く得るなら「媚薬」「けも耳」「泥酔」「拘束プレイ」「オメガバース」「淫紋」「媚薬ロッカー」「セックスしないと出られない部屋」などの定番シチュにあてはめればオッケーですね。
 定番は美味しいから定番だし、何度食べてもおいしいから定番なのです。方程式でオッケー! どんどんあてはめろ! 大衆食サイコー! 好きな食べ物はカレーとラーメン、ハンバーガー!

 ただ、誰が書いても同じようになってしまうのが難点(差別化できない)なので、1ネタだけでも「ひねり」と加えられるとベネですね。(思いつかない場合はなくても全然構わないです。迷って足踏みするくらいなら書いて進んでみよう)

例1:オメガバースであえてベータとベータで書いてみる
例2:セックスしないと出られない部屋で、知恵と体術を駆使してセックスしないで出て、そのあと普通にセックスする
例3:淫紋かと思いきやタトゥーシールだった
例4:攻めを拘束して受けがたくさんエッチなことをする(意外と少ないので希少価値がある)


・エロ
 あえて分離。
 極論、他のパラメータがクソでも「エロがエロければ優勝」です!!

 大抵のジャンルは、人気順に見てくとだいたいスケベまるだしなのが上に多いです。(大手ジャンルになると話は別で、人気上位はやっぱり何十万字もの神作が多い)たいていの原作にあるはずもなく、二次でもっとも求められるのはスケベです。カロリーの暴力! ヘルシーより次郎! デカ盛りパフェだ!

 他はあっさりでもいいけど、とかくエロはねちっこく、五感をフルに使い、受け攻めどちらの快楽描写もマシマシだと""ストロング""ですね。
 最近のブームはメスイキから潮吹き・結腸がきてるので、次はおもらしだと確信してます。

 意外と地の文のほか、「喘ぎのエロさ」も直接的に下半身を揺さぶります。
 ハート喘ぎは注意書きがないくらい、最近増えてきましたね。
 知っている一次エロ書きさんの中には「ハート喘ぎはジェネレータでつくります」と公言している方もいます。

みさくら語とか、原作から外れた口調(例:堅物系男キャラが女言葉)になるのは強烈に相手を選ぶのでビギナーにはおすすめしません。


・ストーリー

 一朝一夕では難しい。けど、ある程度ブラッシュアップされたプロットさえあればそれなりに書けます。(くわしくはこの記事にまとめました)

 

akitemoiikara.hateblo.jp 

 しかしながら、手っ取り早く満足度をあげるポイントはいくつかあります。下記のどれかでも入っていると付加価値アップです。
 付加価値からプロットをつくる、あるいは物足りない時にいれてみるなど、おすすめです。

・セックス
・戦闘描写(アクション)
・移動描写(旅行、あるいはスピーディな走行)
・適度に追い詰められる(肉体あるいは精神)
・告白、パートナーになるなど関係の進展
・問題解決、事態の好転
・ミステリー要素(謎の提示と判明)
・どんでん返し、予想が外れる(あえて別の方向に予想を誘導しておく)

 

・文章力
「手っ取り早く」は諦めろ! じっくりやるならプロの小説を一日一冊ずつ読むとか。
 すぐできる方法としては、「小説作法・文章作法」は守りましょう。ググればすぐ出ます。

 例として分かりやすい漫画を挙げますが、たとえば素人作の面白いかどうか分からない漫画って、どの程度「読む気」が湧きますか?
 まずぱっと見で、絵が下手……なのはまだいいとしても、セリフが手書き、枠線はよれよれのフリーハンドでトーンもベタもない作品――読みますか?
 もちろん、それが何万人も「面白い」と評価したものなら別ですが、普通はページをめくりもしませんよね。それが小説における作法です。
 たとえば絵文字を使わないとか、三点リーダに中点を使わないとか、台詞内で原則改行は使わないとか、マイナーなのだと「!」の後には空白をいれるとか……。

 基本の型を守る――ちょっと気をつけるだけでよくなるなら、やっといて損はない。
 そういえば地の文に心情を書く場合に句点(。)が消失するパターンも希に見られますが(漫画の影響?)超熟練でもしていない限りおすすめしません。筆力あっても浮きます。


いま挙げていった4つのパラメータですが、全部兼ね備えているタイプはほぼいません。大抵、偏ってます。
文章力は少ないが更新速度とエロに特化しているタイプ、王道定番シチュを高い筆力でじっくり料理するタイプ、あるいは全年齢のみ遅筆だがストーリーが格段にすごいタイプなど、好きな作家を分類してみるのも面白いかもしれませんね。
弱みは最低限補強して、あとはどんどん強みをのばすのがいいと思います。

誰でも短編が作れるプロット[二次創作小説の書き方]

※編集中

 

この記事は、小説を書いたことはあるけどあまりうまくいかずにくすぶっている初心者向けです。

自分なりの方法論が確立している中級者以上の方は見なくていいです。

 

ここでいう「小説」の内容は、二次創作の男×男(性描写あり)にフォーカスしています。

 

結論

・短い話で満足度を与えるならいい感じのストーリーをつくろう

・ここに誰でもそれなりに作れるプロットの定型があるぞ

 

プロットの型
今日はこれだけ覚えて帰ってください。

短編で差別化をはかることは、すなわち読者の満足感を上げること!

短い中で満足度を上げるには
1,エロがエロい
2,ストーリーがある
3,すこしひねっている、あるいは予想外のことが1個でもあると「おお」と思う

1と3は手っ取り早くないので、地道な努力かひらめきで頑張りたいです。
今回取り上げるのは2です。

ストーリーがある
いい(大衆受けする)ストーリーとは……?
定番のキーワードを使うならば、ヤマとオチとイミがあることですね。

あるといい「やおい」(独自解釈)
ヤマ……盛り上がり、イベント
オチ……終わりがある、完結している
イミ……読後感がいい、満足感がある


つまり、目標達成のためには、やおいのある短編をつくる方法をつくればいい!

Q,あるのか……?
A,凡人でも神に近づきたいので頑張りました!


汎用プロット
これは、「飽き性でも短編を完結させる」「とりあえずいい感じの話を週末に量産して満足感を得る」ためにつくったメソッドです。名作を生み出す、とかそんなもんじゃないです。

基本は、「問題解決あるいは事態の好転」の物語にする
→「やおい」すべてを盛り込めるため

ヤマ←セックスあるいは問題解決シーン
オチ←とりあえず終わらせればよし(未完はNG)
イミ←スタート時に比べて事態が好転しているのでいい感じの印象で終われる


あとは、問題の内容と解決法が決まればなんとなくストーリーのある短編が作れます。(ひねり以降はオマケです)
問題は、大した内容じゃなくても全然いいし、差別化ポイントのひねりだってなくてもいいです。二次創作は、存在してるだけで価値があります!

例1
問題 :AはBとつきあいたいが、告白する勇気がない
解決法:自ら自白剤を飲んで告白し、OKをもらう。それどころか、Bから赤面するくらい好きだとか色々言われ、誘われる。
ひねり:実は、誤ってBのほうが自白剤を飲んでいた。
ヤマ :告白シーン
オチ :朝チュンの後、正式にしらふで交際開始
イミ :ABがつきあい始める


例2
問題 :ABは熟年カップルだが、Bはセックスがマンネリ化している気がして、悩む
解決法:イメージプレイを提案し、「出会い系ではじめて会った人と、自宅以外の場所でセックスする」のをお互い演じる
ひねり:読者には最初「問題」の部分:ABが熟年カップルであることを伝えない。※叙述トリック。出会い系で初めて会ったABがハッテン場でもある公衆トイレでセックスする話だと思い込ませる。
ヤマ :野外のセックスでいつもより興奮する
オチ :実はABは熟年カップルでした。イメージプレイが燃えたので、他のプレイとか道具とかにも興味が出てくる。
イミ :マンネリがなくなった

例3
問題 :忙しくて最近会えなかったAB(密かにつきあっている)は、繁忙期明けの週末に旅行の予約をしていた。やっと二人でいちゃいちゃできるかと思いきや旅館の手違いで、なんと偶然きていた仲のいい上司と一緒の大部屋に泊まることになってしまう。
解決法:上司が寝た頃に、布団の中で触りあいっこ。我慢できずに起こしてしまいそうになってしまって、こっそりトイレか貸し切り風呂かでセックス。(実際の解決はオチ部分で行われる)
ひねり:特になし。しいていえばオチ
ヤマ :上司に見つかるかもしれないドキドキ背徳感
オチ :不始末をわびる旅館から、もう一泊プレゼントされる。実は上司には、何をしていたかバレていた。交際発覚するも、「邪魔して悪かった」と言って彼は帰る。月曜日の有給も認めてくれるらしいので、二人だけでもう一泊できた。
イミ :イチャイチャできた

問題と解決法が定まれば、自然とプロットになりますね!


プロット作成

目標:8000字程度のエロ有り短編

ざっくりペース配分(あくまで適当)
導入 :3000字
性描写:4000字
ラスト:1000字

プロット化
導入 :【問題の提示】
    【問題解決タイミング1】
性描写:【問題解決タイミング2】
    【問題解決タイミング3】
ラスト:【オチ】

とりあえず、問題解決タイミングはセックスの前か、最中か、後かですね。
【】の中にそれぞれ問題、解決法、オチを入れればそのままプロットの完成です!


例1をあてはめると以下のようになります。
導入 :【AはBとつきあいたい】
    【自白剤入りのお茶を用意し、告白し、セックス】
性描写:セックス(途中でBの方が自白剤を飲んだと発覚)
ラスト:【朝チュン、交際開始】

ちなみに、例1~3で、それぞれ問題解決のタイミングがいい感じにばらけました。

例1……セックスの前に問題解決
例2……セックスそのものが問題解決
例3……セックスの後に問題解決

プロットに詰まった時とかは、タイミングからまず決めてみる、など参考にしてください。


別のページでも書いていますが、基本のプロットはこんなもんです。

一万字に満たない短編なら、ヤマは日常の範囲で、たいていは一晩~数日程度の物語になるでしょう。
中編を書きたいなら、プロットにあと数行加えて、ヤマの劇的度を上げて、時間的な幅(レンジ)を増やします。
長編を書きたいならもっとレンジを増やし(数ヶ月~年)、短編や中編を重ねていけばできあがりです。
長編を完結させるのが難しい場合は、一つ一つが完結している連作短編を同じ世界・同じ二人で書いていけば、いつ途切れても大丈夫なシリーズになります。

 

・短編用プロットの例

 プロットとは話の設計図。あるとないとでは見通しが違います。
 オチが決まってるから、「書き始めたはいいものの途中でオチが思いつかず未完」のおそれがないし、「実は大事じゃない場面に力を入れすぎてしまう」こともなくなり、適切にペース配分ができるようになります。


プロットから話をつくる

まずは、方針と書きたいところの確認をします。

以下実例

方針:A×B。ハッピーエンドでエロあり
書きたいところ
・セフレネタ、別れそうになってから恋心を自覚するA
・両思いになってからセックスしたB「今まででいちばんヘンだ、でも嫌じゃない」とトロ顔で言う。それにグッときて、少しばかりやりすぎてしまうA
 →すごく気持ちよくなる


次に少ない箇条書きで骨のプロットをつくります。
・AとBは体だけの関係、セフレ
・隠しているが、Bの片思いである。実はAもBに恋しているが、無自覚だった。
・なんか大きなヤマ、イベント
・二人とも自分の想いを自覚し、伝え、AとBが両思いになる


次に、骨を増やし肉をつけていきます。
セックスシーンがあるならそれだけで4000~6000字は使います。
1万字以下の短い話なら、イベント部分を軽くしましょう。

短い話用のプロット

・AとBは体だけの関係、セフレ(セックスシーンは少しだけか、回想や説明のみ)
・隠しているが、Bの片思いである。実はAもBに恋しているが、無自覚だった。
・B,酔った拍子に告白。Aは、そんなBを可愛く思う。
・二人とも自分の想いを自覚し、伝え、AとBが両思いになる
(幸せなセックス→はじめてのトコロテンで終了)

あとは、箇条書きの隙間を埋めるようにして本文を書いていくだけです。

 よくあるし、ひねりもねえ。けれど、二次創作作品は存在するだけで価値がある!
 とりあえず、休日の一日二日で書きあげてみるには十分です。

 

中編用のプロット
もっと長い話にするなら、経緯を丁寧にして、イベントの重要度を上げます。合い言葉は「迷ったらドラマティックな方」!
さっきの短編はせいぜい作中時間一晩で片がついていましたが、中編は時間的なレンジ(幅)が広くなっています。


以下は、同じ骨のプロットに対してもっとボリューミーに肉をつけたバージョンです。

・AとBは体だけの関係、セフレ
・隠しているが、Bの片思いである。実はAもBに恋しているが、無自覚だった。
・Bは関係を続けるべきか悩んでいた。Aに「いい話」(縁談または海外異動、移籍)の話が出るなどして、「距離を置こう」と切り出す
・A、ショックを受ける。ただのセフレだったはずなのに、不調が続く。
・気まずいままAとBは一緒の仕事(任務・部活)につく。
・不調のAのミスをカバーしたBが危険にさらされ、AがBをかばって怪我する
・二人とも自分の想いを自覚し、伝え、AとBが両思いになる
・両思いセックスではじめてのトコロテンを経験するB


これだけでも書けますが、さらに注釈をつけながらもっと増やしていきます。
結末が決まっているので、逆算するように伏線も入れられます。

・AとBは体だけの関係、セフレ(セックスシーンではじめる)※甘い雰囲気ではない。Bは切なげ? 隠した悲しさ?
・隠しているが、Bの片思いである。実はAもBに恋しているが、無自覚だった。(伏線いれて匂わせる)
・恋愛の話題じゃない時に、Bの友人Cがハッとすることを言う「惰性で続けて後悔しない?」
・Bはずっと関係を続けるべきか悩んでいた。Aに「いい話」(縁談または海外異動、移籍)の話が出るなどして、「距離を置こう」と切り出す(告白するか、そのままか、別れるか、自分に向き合ってちゃんと考えたい。いつものペースでヤってたら依存してしまいそう)
・A、ショックを受ける。ただのセフレだったはずなのに、不調が続く。
・気まずいままAとBは一緒の仕事(任務・部活)につく。
・不調のAのミスをカバーしたBが危険にさらされ、AがBをかばって怪我する
・Aに持ち上がっていた「いい話」の後始末
 案1→Aはいい話を断りAを選ぶ【不採用】
 案2→Aは、その話もBもどっちも諦めない【不採用】
 案3→Bは、Aが何をどうしてもAを諦めない【これはセリフで言わせる】
 案4→実は誰かの罠だった 【採用 怪我の原因に関連させる】
・二人とも自分の想いを自覚し、伝え、AとBが両思いになる
・両思いセックスではじめてのトコロテンを経験するB
(幸せなセックスで終わる)※最初と対比させる。

詳細プロットができあがりました!
あとは、箇条書きの間に本文をいれるようにして書いていけばできあがります。